茨城県古河市 真言宗豊山派 徳星寺のご案内。

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真言宗豊山派 徳星寺
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目線

平成17年1月10日

長男の大雲は生後間もなく大病をしたが、その後は病院の先生もびっくりするくらい順調に成長し、9ヶ月になった。よく笑い、手ばたきもするようになり、病気したことを忘れてしまうくらい元気 である。

祐那は2才5ヶ月になり、よくやくおしゃべりするようになってきた。子供といると発見が多い。散歩にでかければ、道路と塀の隙間 に力強く、小さな花が咲いてるのを見つけて「匂うよ」と教えてくれる。電柱にしがみついて「うえ、うえ」と言うので上を見てみると、電線がたくさんのびていて、下から見上げるとこうなってるん だと、電柱は見慣れているのに初めて見るような新鮮な気持ちになる。この間は、日が暮れて外に出てみたら、きれいな三日月が出ていた。それを見た祐那は、「あっ!バナナだ!」と言ったので、思わず大笑いしてしまい、このちょっとした発見に幸せを感じる。

人はいつからか、月は月としか見なくなってしまうのだろう。確か自分も幼いときは、遊びの中でいろいろ発見していたと思うが、大人になると自分の目線で見えるものや自分の固定観念でしかもの を見なくなってしまった。

怒っている人を見ると、常に怒って怖い人と決めつけ、落ち込ん でる人を見ると暗い人と決めつけたがる。しかし人は一面だけではない、笑ったり、泣いたり、いろいろな面がある。人だけではないものや風景など思いこみで見ていたものがたくさんあるけれど、実は、まだまだ知らない部分がたくさんあるのだ。

ひとつのものの考えにこだわらずいろんな方向から人やものごとを見てみよう。ありふれた日常生活にこそ小さな発見があり、幸せが落ちているのだから。

 

 

祐 海 合 掌

 

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